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ドーハ ハマド空港内アル・ムルジャン・ラウンジで快適に1泊できる?

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中東での乗り継ぎは、長時間におよぶことが多く、空港内外に1泊する人も多い。でも、数時間のために空港を出るのは面倒。そこで「ドーハのハマド空港内で1泊するのは過酷か快適か?」を考えてみた。

私は、アテネへの乗り継ぎでドーハのハマド空港に深夜に到着し、往復とも8時間前後を空港で過ごした。

水辺で癒されるドーハのハマド空港アル・ムジャン・ラウンジ

「ビジネスクラスラウンジは快適!クワイエットルームを確保できれば最高」

メニューにあのロゼ・シャンパーニュも!ドーハの夜を満喫できるダイニング

カタール航空のビジネスクラスまたはワンワールドのファーストクラスを利用の場合は、アル・ムルジャン・ビジネスラウンジを利用できる。このラウンジは、ワンワールドのステータスでは入場できず、カタール航空のビジネスまたはファーストクラス(ワンワールド)の乗客が対象。カタール航空のエコノミー席の場合も、ラウンジ予約をすれば利用できる。

空港中心にある黄色の巨大なぬいぐるみ「ランプ・ベア」前のエスカレーター前でエアチケットを提示して入場。

ランプ・ベアの横のエスカレーターを上がっていくと豪華なアル・ムジャンが現れる

ラウンジの2階にあるダイニングエリアは洗練されたレストランのよう。テーブルに通され、メニューの中からオーダー。メニューは、SUSHIやヨーロピアン、エキゾチックなメニューなど幅広い。深夜でシェフが待機して料理をサーブしてくれる。

ドリンクメニューには、ローラン・ペリエの格式高いロゼ「アレクサンドラ」のシャンパーニュも。照明も煌めいて、ダズリングなドーハの夜を満喫。

ローラン・ペリエのアレクサンドラ・ロゼを楽しめる贅沢なダイニング。
深夜でもキッチンは稼働しており、豊富なメニューをオーダーできる。

広々優雅なシャワールームでは、Duptiqueの香りで癒されて

就寝前にすっきりするために、シャワールームの充実は欠かせない。このラウンジのバスルームは、かなり広々としており、リラックスできる。アメニティは、キャンドルとフレグランスで有名なDuptique。一方で、こんなに素敵なバスルームなのに、空調がないのが残念だった。ドライヤーは、受付まで借りに行く必要があるから、シャワー室へ入る前に借りておいた方がいい。

広々としたシャワールーム。アメニティは、香り麗しいDuptique。

クワイエットルームでの場所争奪戦

さっぱりしたら、寝床をさがそう。仮眠をとるため、横になれるクワイエットルームへ。午前1時半頃、受付に行ってみると、すでに満席だという。それで、次はファミリータイプのクワイエットルームへと向かった。こちらも満席。そこで、少しいろいろな部屋を隙間から覗いてみたのだけれど、照明は落とされていて、フラットな椅子と普通の椅子両方で寝ている人たちが見えた。クワイエットルームだけれど、テレビのボリュームの大きいところがあったりして、完全にクワイエットというわけにはいかないようだ。

疲れ切った私は、最後に誰一人いないゲームルームへ行き、広めのソファで横になった。ガラス張りの部屋で、通り過ぎる人から見えるので、結構恥ずかしくて、最初は眠れなかった。その後、男性一人客が同じ部屋に入ってきて、離れたソファ席で寝始めた。すぐにいびきが聞こえ始めて、その後、熟睡していたようだった。ラウンジ内と異なり、部屋で二人きりはかなりの違和感。それでも、ラウンジのアームチェアで座って寝るより、大きめのソファで横になって寝る方がましだ。普通なら、こんな野宿みたいなことはしないけれど、学生時代の海外旅行の時のことを思い出しながら、ぐっすり寝た(涙)。

広大なラウンジ内は、場所確保の心配無用。深夜はとても静かに。
近代的なインテリアデザイン。フライト情報はミニテーブル備え付けの端末に表示される。

朝食のダイニングでは、カフェのようにオーダー

朝食ダイニングは、気軽に使える1階のダイニングへ。メニューは、テーブルからオーダーし、その他のちょっとした料理はブッフェコーナーから選ぶことができる。フレッシュジュースは3種類もあり、サラダ、サンドウイッチやブレッドなど、すべてがミニサイズなので、いろいろと楽しめるのがいい。朝のダイニングは混雑し、料理が運ばれてくるのに時間がかかるので余裕をもっていくのがおすすめ。

「ワンワールドのステイタスで利用できるのはシルバーラウンジ」

行きの便(ドーハ発)は、ビジネスクラスのキャンセル待ちが出ず、アル・ムジャン・ラウンジを利用することができなかった。その場合、ワンワールドのステータスで利用できるのは、「シルバーラウンジ」。かなり小さなラウンジだが、快適なソファもあり、ブッフェも数は少ないけれど用意されている。フレッシュジュースもあり、シャンパーニュはローラン・ペリエ ラ・キュヴェ。

シャワールームも清潔で快適。ソファで座って眠らなくてはいけないのはつらかったけれど、ソファが大きめだったので、なんとか眠れた。小さなラウンジなので、混み合う時間は、場所の確保が大変だ。ただ、深夜はそれほど混んではいない。同じように、ここで一晩過ごす人も多く見られた。

ローラン・ペリエの空く音で目を覚ます。この満タングラスは嬉しい。

「豪華ラウンジでも、1泊は結構、体力勝負!」
食事とシャンパン、シャワーまでは快適なアル・ムルジャン・ラウンジでの滞在。もし、その後、クワイエットルームでゆっくりフラットチェアを確保して眠れれば快適なのだと思う。ただ、深夜に到着して、フラットチェアを確保することができないとなると、眠る場所を探さなくてはならない。それは、結構過酷にも感じた。

現在、日本からヨーロッパまでの直行便の飛行時間が長くなっている今、中東経由で南ヨーロッパへ行くのはとても便利である一方、乗り継ぎ時間が長いところデメリットでもある。ただ、中東を経由することで、1日で時差を1,2時間調整することで、体調を整えることができることも最近、実感している。終わってしまえば、美しいラウンジでの過酷な思い出は、美しい思い出になりつつある。

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