1. HOME
  2. Greece
  3. カタール航空の中距離ビジネスクラスでのひととき
Greece

カタール航空の中距離ビジネスクラスでのひととき

Greece

719

カタール航空といえば、世界一のエアラインとして名高い。2022年は、スカイトラックス社「エアライン・オブ・ザ・イヤー」の6度目の受賞を果たし、その他「ワールド・ベスト・ビジネスクラス」賞など5部門でも一位に輝いている。

ヨーロッパへの直行便が長時間化している中、中東経由のフライトにも注目が集まっているこのごろ。カタール航空のビジネスクラスは、やはり圧倒的に快適なシートで、サービスも最高なのだろうか?今回は、アテネからドーハ、ドーハからスリランカまでの中距離ビジネスクラスでのひとときについて。

アテネからドーハまでは、飛行時間約4時間25分。機内へ乗り込むと、すぐに担当キャビンアテンダントからの挨拶があり、ウェルカムドリンクの注文を聞いてくれた。大好きなローラン・ペリエのロゼ「アレクサンドラ」をオーダー。運ばれてきた「アレクサンドラ」は、最適な温度調整がされ、繊細な泡が湧きたっている。中距離でこのグレードのシャンパーニュは贅沢すぎて、言葉にならないほどの感激(ドーハのハマド空港アル・ムジャン・ラウンジでも提供のロゼ)。旅の締めくくりを祝ってくれているようだ。飛行機がひとたび飛んでしまうと、気圧で味覚も鈍感になってしまうので、搭乗したときの穏やかなウェルカムドリンクの時間が一番幸せに思える。

中距離のビジネスで、ローランペリエのアレクサンドラはとても贅沢。シートもフルフラット。

シートは中距離便なので、そこそこの広さだけれど、長距離でも全く問題ないクオリティーのフラットベッドになる。TVスクリーンは、高画質で映画の種類も豊富で、最新の作品も揃っていた。

その後、機内食担当の方があいさつに来て、食事をオーダー。ビジネスクラスは、かなり空いていたが、人気前菜のロブスター&イカも、シャンパーニュの「アレクサンドラ」も売り切れで残念。プライオリティ付けとコスト管理が徹底されているのだと思わされた。

前菜前のトマトスープ。シャンパーニュの白はシャルル・エドシック。
前菜のタパスセットはピタブレッドとともに。
ギリシャ料理であるチキンのスブラキは炭火焼の香り。ザジキをディップしてアクセントを。

機内サービスは、終始細かな気遣いがあって、ホスピタリティを感じた。機内食担当が日本人の方で、とても機敏にサービスされていたのが印象に残っている。

ドーハに到着して、タラップを降りると、ビジネスクラス専用のバスが待機している。と、思ったら、そのバスは、なぜかファーストクラス専用のバスだった。乗ってみると、カタール航空のイメージカラーのエンジ色の革アームチェアーが座席になり、それぞれサイドテーブルまでついているゴージャスな内装。みんな珍しそうに車内を撮影していた。

アームチェアの一人掛け席がセットされたファーストクラスバス。

アル・ムジャン・ラウンジのダイニングエリア。旅の疲れを癒してくれるくつろげる雰囲気。

乗り継ぎのため、アル・アムジャン・ラウンジで一泊し、翌朝はスリランカへ。この時は、普通のビジネスクラスのバスで機体の待機場所まで連れていかれた。長距離だと、窓側の席はシングルだけれど、今回も中距離便なので、2席×2席×2席のシートだった。隣の席が空いており、「景色を楽しめるので、よろしければ窓側のお席をご利用ください」と言われ、窓側へ。

中距離のわりに広々のフラットシートは快適そのもの。
アテネもスリランカ間もビジネスクラスは、空いていたからか、距離感が十分に感じられた。

ウェルカムドリンクは、ロゼをオーダーしたのだけれど、「あれ?味が違う」。メニューを見たら、シャンパーニュのロゼは、ブルーノ・パイヤール。たしかに、アテネ・ドーハ間とスリランカ・ドーハ間のビジネスクラスでは、飛行距離はほとんど同じなのに、料金が倍も違うので仕方ないだろう。

でも、白のシャンパーニュは、同じくシャルル・エドシックなので、美味しくいただいた。また、機内でもフレッシュジュースが楽しめるたのも贅沢だった。

中距離のカタール航空のビジネスクラスは、シート、サービス、飲み物ともに満足のいくものだった。機内については、プレゼンテーションは素敵なのだけれど、やはり機内食は機内食という感じを受けた。ラウンジにダイニングがあるので、まだそちらで食事をした方が満足できるだろう。世界的な栄誉を受けたカタール航空の良さは、ファーストクラスのグレードの高さ、長距離便のビジネスクラスのサービスの高さ、ラウンジの豪華さ、衛生管理、ホスピタリティなども含め、総合的にレベルが高いと評されているのだと思う。私にとっても、カタール航空は、今回の搭乗により、好きなエアラインのひとつに加わった。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。